Dream
□溶け合う心と体
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暗闇の中で紅く揺らめく蝋燭の炎
寝台の横で佇む蝋燭から発する橙色の光は、私と元直様を優しく照らしていた。
私は元直の温もりが欲しくて、元直様を抱きしめた。
元直様の体は案外大きくて、体格がいい。故に、安心感がある。
「今日の春姫は、赤ん坊のようだな。もっと甘えてくれて構わないよ。そんな春姫が愛しくて、愛しくて、堪らないんだ…。」
元直様は、私を元直様の腕の中に閉じ込めた。
私の胸がきゅうと狭くなり、次第に熱を帯びるようになった。
私を抱きしめる元直様の腕の力が強くなる
「もう、一生春姫を離したくない…。愛してるよ、春姫」
「私も、元直様のこと、愛しています」