Dream

□お昼寝日和
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春姫は鍛錬を終え、自室に戻る途中、庭園を通りかかると誰かが倒れているのを見つけた。

咄嗟に駆け寄ると、その主は恋人の関興であった。

彼はすやすやと寝息を立てて昼寝をしていた。

(なんだ… 心配させないでよ)



すると、春姫の足音に気付いたのか、関興は目を覚まし、起き上がった。

「ん〜〜っ」

関興は大きな伸びをする。

「春姫か…。こんな所で何してるのか…?」

「安国様が横になって寝ていらっしゃったから何かあったのかと思って… 起こしてすみません…。」

「いや…私がこんな所で寝ていたのが悪い。しかし、こんなに天気が良くて、暖かいと、つい昼寝したくなるな…。」

「そうですね。このような日だと、私もつい昼寝したくなります。少し、ここで寝て行こうかな…」


「だったら、私と一緒に寝よう。私ももう少し寝るつもりだ。」



春姫は頷くと、二人はその場で横になり、手を繋いだ。


すると、関興は何も言わず、春姫の頬に唇を落とした。


春姫の頬が紅に染まる。



そして二人は眠りについた。



乱世の中の、小さな幸せ。

この幸せが永久に続くことを祈っりながら…

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