短編

□学パロ@〜馴れ初め〜
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‐学校‐


空丸がぐったりして学校へ来ると兵助が声をかけてきた

「おはよう、大丈夫か?」

「あぁ、おはよう久々知。朝から騒がしくて……」

「何人家族なのだ?」

「居候含めて六人かな」

「大家族なのだ」

兵助の言葉にそうか?と首を傾げる空丸

「あ、昨日言ってた揚げだし豆腐作ってきたからお昼にでも食べる?」

「食べる!!」

「久々知って豆腐好きなんだな」

「豆腐は何にでも合う、つまり万能食材なのだ」

真面目な顔でそう言われ空丸は顔をひきつらせた

「兵助おっはよー!」

「勘ちゃんおはようなのだ」

「あ、転校生の空丸くんじゃん!」

「えっと、尾浜…だっけ?」

首を傾げながらそう聞くと勘右衛門は人懐っこい笑顔で肯定する

「勘右衛門、兵助おはよ」

「おはよう勘右衛門、兵助」

「おほー、おはよう!」

「八、三郎、雷蔵おはよう」

「おはようなのだ」

いつものメンバーがそろい、賑やかになる空丸の周り

「あ、転校生の空丸くん」

「あー、おはよう」

「おはよう。僕不破雷蔵。こっちは従兄弟の鉢屋三郎」

「いとこ!?」

似すぎだろ、という空丸の驚いた声は三郎に届き、にやりと三郎が笑う

「だろ?」

「あ、その顔は似てないんだな」

「酷いなお前」

「空丸面白い!!」

「俺は竹谷八左ヱ門!よろしくな空丸!!」

「おう、ていうか同じ委員会だよな」

「そうだった!!お前も生き物好きなのか?」

「ん、俺んちに狸が居座っててさ」

「何それ、見てみたい!!」

「今度俺の家にくるか?」

「いくいく!!」

「俺も!」

狸の話で盛り上がる勘右衛門、八左ヱ門

「僕も見たいなぁ」

「雷蔵がそういうなら私も」

「みんなで来ればいいんじゃね?」

「でも、五人も大丈夫?」

「大丈夫だぞ?」

空丸の言葉に雷蔵は目を大きくして喜んだ


その後意気投合して話していると先生が来てHRを始めた


「五十分から授業だから時間を見て行動しろ」


と言い残して教室を後にした

「一時間目って何だっけ?」

「確か数学じゃない?」

「えー、サボろうかな?」

「尾浜って見た目通り不良だな」

「不良じゃないよ、サボり魔なだけ」

勘右衛門がそういうと空丸はダウトと言い放った


キーンコーンカーンコーン


「あ、授業開始のチャイムだ」

「またね」

「サボらないんだな」

「そりゃぁ新任の先生だし」

「へー」

興味なさそうに空丸は前を向く

教室のドアががらりと開く
そこから入ってきた人に空丸は目を見開く

「今日から数学を受けもつことになった金城黒子だ。よろしく」

「…(黒子さん!何やってんすかぁぁぁぁ!!)」

空丸は口に出かけた突っ込みを心の中で何とか叫ぶ

「空丸、どうした?」

「久々知……何でもない」

机に突っ伏しながらなんとか一時間目を乗り切った




























その後何とか昼休みまで頑張った


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