短編
□妄想詰
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ひろし君と三郎君と卓郎たち
「卓郎!」
「何だよ美香」
「家族が増えたよ!」
美香とたけしの腕の中にはフードをかぶった2人の少年がいた
「黒い方が三郎君で、白い方がひろし君!」
「おまえなぁ、」
「しょうがないでしょ、鉢屋さん…この子達の親が虐待して、施設はもう入らないらしくて……」
美香はひろしを抱く腕に僅かに力を入れる
2人の少年はじっと、動かずに卓郎をみた
「〜〜ッ、わかったよ、世話するよ」
根負けした卓郎はたけしから三郎を預かる
「これからよろしくな」
卓郎は三郎とひろしに笑いかける
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