短編

□人気者だね、空丸君!!
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「失礼します」

空丸が宙太郎の学校に訪れ、担任である牡丹にあいさつする

「どうしたんです?」

「今さっき罪人が逃げだしたんで宙太郎もそろそろ帰ってくる時間だし、何かあったら危ないと思って」

「そうですか、宙太郎君なら裏の方で遊んでると思いますよ」

「ありがとうございます」

空丸は牡丹にお辞儀をすると学校の裏に急ぐ


「宙太郎」

「あ、空兄!!どうしたんスか?」

「罪人が逃げ出してるからお前を迎えに来たんだよ」

空丸が宙太郎の頭に手を乗せる

「あ!宙太郎の兄ちゃんだ!!」

「本当だ!!」

「宙太郎の兄ちゃん、一緒に遊ぼう!!」

一人の子供が叫べば一斉に空丸のもとに子供が集まる

「兄ちゃん、遊ぼうよ!!」

「わかったからいったん落ち着け」

ぎゅうぎゅうくっついてくる子供たちをいったん落ち着かせ目線を合わせる

「で、何して遊ぶんだ?」

「鬼ごっこ!!」

「わかった、俺が鬼な」

空丸がそういうとみんなは逃げる

「……」

「どうした、宙太郎」

「空兄はオイラの兄ちゃんッス……」

拗ねたように唇を尖らせる宙太郎

「……帰ったら目一杯遊んでやるから今はみんなと遊ぶぞ」

「……約束ッス!!」

「おう、約束だ」

そういって頭を撫でる空丸に宙太郎は笑顔になる

「そろそろおっかけるか」

「ッス!!」

「お前は逃げろよ」

「何でっすか!?」

「鬼は俺だけだよ」

そういって宙太郎を追いかける

「うわわ、」


「宙太郎の兄ちゃんが来たぞ!」

「逃げろー!」

キャッキャッとはしゃぐ子供たちを見て空丸も笑顔になる






「楽しかったッス!」

「宙太郎の兄ちゃん、遊んでくれてありがとー」

「またねー!!」

空丸と宙太郎は手を振り、帰り道を歩く

「空兄、今日は一緒に寝るッス!」

「…しょうがねーな」

空丸がそういうと宙太郎は大喜びで家に帰る



後日、同じ学校の子が空丸のことが大好きだと言われた宙太郎はふくれっ面でかえってきてその日も空丸と寝た


そして天火は空丸が宙太郎と寝ていることを知り夜這いしたが白子に邪魔され全治一週間のけがを負ったそうな…
































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