短編

□学パロA〜昼休みそれから…〜
1ページ/1ページ




「やっと昼だ……」

「すごいぐったりしてるけど、そんなに大変だった?」

「いや、…うん、まぁ」

空丸が机に突っ伏したままでいると上から三郎がのしかかってきた

「重い……」

「酷いなお前、私そんなに体重重くないのに」

「思ったけど空丸と三郎ってどっちも細いよね」

「あ、それ俺も思ってた!!」

「簡単におれちゃいそうだよね」

そう話しながら机をくっつけ始める

「揚げだし豆腐…」

「わかったって」

空丸は持ってきた弁当を広げる

「ほら」

「!!」

タッパーに入っていた揚げだし豆腐を兵助の前にもってくる

「ふぉぉぉぉぉ!!」

「久々知大丈夫か?」

「気にしなくていいよ、いつもだから」

「あ、そう」

空丸が呆れ半分で兵助を見てから自分の弁当を開ける

「うわぁ、空丸の弁当美味そう!!」

「お母さんが作ってるの?」

「いや…俺、親父とお袋を五歳の時に亡くして…」

「え……ご、ごめん、そんなこと知らなくて」

「別にいいって、俺には兄貴とか居候がいるから」

「豆腐めっちゃうめぇ」

「兵助はもう少し空気ってもんを読もうな?」

兵助の空気を読まない発言に一気に明るくなった


「ちなみにこの弁当は手作り」

「お前とは、いい勝負ができそうだ」

「何の話だ、鉢屋」

「三郎も手作りなんだよ、僕のも三郎が作ったやつ」

「へぇ」

空丸が感心しているとドヤ顔で座る鉢屋が雷蔵に殴られた

「なんで殴られたの!?」

「いや、ちょっとイラついて」

「酷い雷蔵!!でもそんな雷蔵も好き!!」

「あ、不破の弁当の卵焼き頂戴?」

「いいよ、じゃぁ空丸のそのから揚げ頂戴?」

「いいぜ」

はやくも弁当交換している二人に鉢屋は歯ぎしりをした

「雷蔵、私と空丸どっちが好きなの?!」

「空丸かな?」

「酷い雷蔵!!」

「なにこの茶番」

「気にしなくていいよ、いつもだから」

「いつもなのか」

若干驚いていると八左ヱ門がじっと空丸の弁当を見ていた

「どうしたんだ、竹谷」

「いや、うまそうだな、って思って」

「やるよ」

「え、いいよ別に!!」

「俺こんなに食えないし」

空丸はそんなことを言い竹谷におかずを渡していく

「お前、そんなんだからちいせぇんだよ」

「うるせぇ!」

「空丸何センチ?」

「1、65p」

「ちっせwwwww」

「う、うるせぇ///!」

空丸は自分がほかの同年代より身長が小さいことを気にしていた

「あ、そろそろ昼休みが終わるな」

「まだ食い終わってねぇ!!」

「ドンマイ」

キーンコーンカーンコーン


「あ、予鈴。次なんだっけ?」

「地理」

「うげぇ、寝よ」

「おい」

次の時間の用意をしていると、授業開始の鐘が鳴った


「お前ら席に着け!!」

「先生来た」

準備のため下を向いていた空丸が黒板に目を戻すとそこにいたのは

「あ、兄貴!?」

「おう、空丸!」

そう、曇天火であった

「なんでここにいんだよ!!」

「あー、今日から教師だから」

「ふざけんな、なんも聞いてねぇ!!」

「そう怒るなって、ほら、ぎゅーってしてやるから」

そういって空丸を抱きしめると空丸から鳩尾にパンチを決められダウンする天火


「先生、寝転がってないで授業進めてください」

「空丸厳しい」

「早くしてください」

「へーへー」

その後天火は授業を始め、空丸は机に突っ伏していた




こうして空丸のつかれる一日が終わった
































[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ