短編小説
□仕事帰り R18(終)
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五年間働き続けている、従業員二人の小さな喫茶店に新人が入って来た。
「こいつが俺の従兄弟の小久保 海斗だ。お前より一つ下だが仲良くしろよ。」
初めて店長に海斗を紹介された時、
一目惚れをしてしまった。
「水川さん…?ですよね。よろしくお願いします。」
男の癖に俺よりも一回り小柄な体型にまるで女のような白い肌。
遠慮しがちなオドオドとした態度。
そこらへんの女より普通に立っちまいそうだった。
「よろしくな。海斗。」
ニッコリと笑うと、海斗も「はい。」と無邪気に微笑む。
その少しの動作にいちいち俺の胸はドキドキしっぱなしだった。