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□カネダと病んでれら
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「リク、私もう死にたい」
「え!?」
私の突然の発言にリクは驚きを隠せないみたい。
…可愛い
「この世界つまんない」
「待ってよ、それは僕のせいでもあるじゃん」
「それはないよ」
「でも名前の世界には僕がいるでしょう? それは僕のせいでもあるって事だよ」
リクは悲しげな顔をして爪を噛んだ。
この癖…
リクのこの癖は私が作ったようなものなのだ。
付き合い始め、私はどうしてもリクの味が知りたくて
でも自分からキスはしたくなくて、リクの親指に軽くキスをした。
その時リクは目を見開いて驚き、そのあとただでさえ小さな目を細め、真っ赤な顔をして私の唇を乱暴に奪った。
あれは私の中の好きなリクBest5に入るのだ。
No.1は、
「私、リクのこと嫌いよ。私の世界には入ってないわ」
「え…」
リクの三白眼に涙が浮かぶ。
そう、これ!
No.1は
私によって傷付けられ、泣いてるリク。
はぁ、愛おしい。
「ぼ、ぼ、僕、頑張るからっ、ひっく、別れたくないっ、うっ、」
泣きじゃくるリク
愛してる
「ねえ。嘘よ、リク。ほら死にたいっていうのも嘘。もっとリクと一緒にいたいもん。
大好きだよ、愛してる」
「名前っ!」
抱き合って、リクの体温を身体で感じて、
愛してるって言葉を耳元で聞いて、
こんな幸せはない。
泣き虫リクくん、
本当に愛してるよ
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