黒バス(その他)

□お前の『やめろ』
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「あー、だりぃ…。」

本っ当だりぃわ。どこ探してもねぇし。残りは部活のロッカールームだけだ。
まぁ、今日は部活ありだったっつっても、もうとっくに終わってる時間だしな。
ってか、なんで大事なもんなくしちまうんだよ!馬鹿か俺は!

(はぁ、やっとついたわ。)

そう思い自分のロッカーの場所にむかった。

しばらくロッカーのなかをあさっていた。でも…

「…ねぇな。」

マジでどこだよ!もうここしか心当たりねぇのに!
あぁー‼︎イライラしてきた!

「あぁー‼︎もううぜぇー‼︎」

ガンっ!とロッカーを蹴りつけた瞬間。

カラン…

ん?

「おぉ‼︎」

あった!よかったー!
それは俺がずっと探していたものだった。
丁度死角のところにあったのか。
ってか、よりによって一番最後にきた場所で見つけるとか、ついてねぇな。
それにしてもあってよかった。

「はぁ、これでやっと帰れる。」

今日は本当疲れたな。早く家に帰って寝てぇな。まあ、いつも寝てるけど。
そんなことを考えながら振り返ると…

「よう。随分と楽しそうだなぁ。」

目の前に虹村サンの顔が度アップであった。

「うおぉ!?」
「部活サボったのに部室に来るとはいい度胸だなぁ。それともあれか?反省して謝りにきたのか?おぉ?」
「んな訳ねぇだろ!」
「ほう。じゃあ全く反省していないということだな?」
「うっ…!そ、それは…!」

あーやべー。1番厄介な人に見つかった。

「つか、なんであんたがいんだよ。今日はもうとっくに終わってる時間だろ。」
「お前は自主練という言葉を知らないのか?」

そうだ。この人はそういう人だった。バスケに対しては普段よりももっと真面目で努力していることを俺は知って…

ガンっ…

は…?

一瞬何が起きたのかわからなかった。
でも確かにこの人の腕が俺の顔の横を通って、俺の後ろのロッカーに手のひらがついている。
…まあ、いわゆる『壁ドン』ってやつかな。
…じゃなくて‼︎
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