黒バス(秀徳内中心)

□轢くぞ‼︎
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「宮地さんって本当にイケメンっすねぇ。」
「うるせぇ。轢くぞ!」
「うはっ、こえーなぁ。」

只今、部活が終わって宮地さんと帰宅している。

「でも俺、宮地さんに『轢くぞ‼︎』って言われんの好きなんすよね。」
「はあ?お前なに言ってんだ?ドエムか?」
「ひっでぇなぁ笑 違いますよ。」

俺はわざとらしくためると、こう言った。


「宮地さんの『轢く』はイコール『照れ隠し』でしょ?」
「はあ?お前マジなに言ってんだよ!刺すぞ!」
「あ!今の『刺すぞ』は『好きだ』でしょ?あぁ〜宮地さんそんなに俺のこと好きなんだ〜。」

こんな事勢いで言うんじゃなかった。

「お前、ちょっと一回だけこっちこい。」
「えぇ〜。本当に刺されそうで怖いんですけど笑」
「お前がそうしたいならそうするけど。」
「ごめんなさい。」

そうして俺は宮地さんに近づいて行った…が。そこで事は起きた。

「っ!!?」

え?ちょっと待って待って‼︎
俺今、キスされてる…?
しかもがっちり抑えられてるから逃げようにも逃げられない。

やっと終わったと思ったら、最後に耳元で

「高尾。好きだ。」

そう囁かれた。

ねぇ、どうしたの?マジで。

そこでようやく俺は解放された。

「どうだ?たまには遠回しじゃない言葉もいいだろ?」

そう言ってニヤッと笑う宮地さん。

「あー、やっぱやめときます。」
「はあ!?せっかく言ってやったのに!」
「だって」

だって…

「こんな直球すぎる言葉、かっこよすぎて心臓もたねぇもん!」
「なっ!?お前マジ轢くからな‼︎」


おわり

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