◎long story◎
□e,o3 ロイ・マスタング
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「軍‥ですか?」
「あぁ、どうかしたのか?」
「えっと‥‥私の世界とは違うので戸惑いが‥」
名無しさんはヒューズに自分が異世界から来て気付いたらあそこにいたこと、それにはどうも錬金術が関係していること、人型の“アレ”のこと‥は省いて説明した。
「──と、まあこれぐらいなんですけど‥‥」
おずおずとヒューズの反応をうかがう名無しさん。すると彼は腕を組んで首を傾けていた。
やっぱり不審者扱いされちゃうかな?普通に考えたらそうだもんなぁ。
名無しさんがそう考えているとヒューズは名無しさんを見てニカッと笑った。
「そうビクビクしなくても大丈夫だぞ!話聞く限りつじつまはあってるし、納得もできる。それに今ちょうど向かってる先には錬金術師がいる‥ま、仲良く行こうぜ!」
肩をバシバシ叩いたかと思うとヒューズさんは写真を取り出した。
「ところでこれな、俺の妻と娘なんだ〜」
そういって見せられた写真にはヒューズを含め幸せそうな三人が写っていた。
「優しそうな奥さんですね。って可愛い!この子すごい可愛い!!」
実は私可愛い子には目がない。子ども大好きで可愛い人もものも大好き。
だから写真のヒューズさんの娘を見た瞬間思わず興奮した。
「お、わかるな!名無しさんちゃん同じニオイがするな。エリシアかーわいいだろォ〜!」
「みたいですね!あ、名無しさんでいいですよ。エリシアちゃんすごく可愛い〜!」
と意気統合して、あっという間に二人は東部に到着した。