◎long story◎
□ue,o3.5 花屋と汽車
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中央に帰るため駅に向かう途中で花屋を見付けた。
そうだな、グレイシアに買っていこう‥
ue,o3.5 花屋と汽車
「‥‥ヒューズさん、なんで他の軍の人達とは違うところにいくんですか?」
汽車の中で話を聞き息投合もした後、名無しさんが改まって訪ねて来た。
「ん?あぁ、“保護”はするが軍に報告したら尋問が待ってるぜ?だからかくまってやろうと思ってな。」
「え!?バレませんか!?」
だって筋肉マッチョの人に報告書よろしくー!とか言って去ったんだから、マッチョの人が言わなくても他の人達が話したりしてバレるんじゃ‥?
「大丈夫大丈夫!あいつらはオレの部下だからな‥」
あいつらはちゃんとオレのことをわかってる
「はあ‥」
「それにもしバレたなら‥まあ頑張ってくれ!」
「‥‥え!?」
焦る名無しさんにガハハと笑うヒューズ。
あいつらは大丈夫、
だから報告書も頼んだんだからな。
それにしてもこの少女‥
先程の話が本当なら面倒なことになったもんだ。
それでも不思議と嫌な気はしない
そうだな‥とりあえず親友の元へ連れていこう
話はそれからだ──
そうやって親友に預けてきた。
今頃名無しさんはどうしているだろう‥
花束を持って汽車に乗りながらヒューズはぼんやり考えていた。
そうだな、外出する前に電話してやろう。
ロイの奴にも釘を刺し忘れていたことだ。
ふと懐から家族写真を取り出す──
──さあ、早く家に帰ろう
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彼女は家族に会えない。
それはすごく、寂しいこと