◎long story◎

□e,oo 序章
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現実逃避は結構得意だ。



だから“これは夢だ!”


って言ってほしいトコなんだけど‥――






今更言われてももう無理かも‥‥








e,oo 序章






何これ‥――




ぐるぐるまわる‥‥――






『お前は‥‥』






‥‥‥誰‥?





『何処へいくつもりだ?お前の居場所はそっちじゃないぞ――』





‥?何が‥‥?
‥‥私の居場所‥‥?





『戻れ!代価もなしに‥錬金術も使えずに‥――』





代価‥‥錬金術‥‥?
わけわかんないよ‥ってゆーか、ぐるぐるまわりすぎて‥‥‥













「気持ち悪ぅ―‥」



こらえきれずにうめく、と‥


(あれ、ぐるぐる感が消えた‥?)



先程までのぼーっとした感じも消えて何だかいい感じ‥‥いい感じ?




「な―‥に、ここ‥‥」



辺りは真っ白なだけの空間――なんだかバーチャルみたいだ


とりあえず私は立ってるみたいだけど、なんだか立ってる感覚さえ危うい‥
とにかくぜーんぶ白い!
てことはだ、





「あぁ夢か!」



納得!
それしかない!




『残念ながら夢じゃないぜ‥』







「!?‥‥‥‥」



変な声がして慌ててまわりを見渡す――けど誰もいない




「そら‥そらみみ‥?」



『いーや、ちゃんと見ろよ。オレは此処だ』




混乱しつつも目を凝らしてその場で一周まわってみる‥‥と―――




「お‥‥ょ‥?」





人型の‥‥なんだろ?
なんかがある――や、居る‥のかな?





『相当驚いてるようだな。』




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