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□e,21 お願い
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ガラ──
「何やってんだお前ら‥。つーか名無しさんもいつの間にきたんだ。」
エドワードが呆れ顔でベランダを覗いてきた。
「あれ、エドも眠れないの?」
「バーカ。お前等がうるさくて起きたんだよ。」
アルフォンスの頭を小突いて名無しさんとアルフォンスの正面に座る。
しかしアルフォンスにはエドワードがどこか機嫌が良さそうに見えた。
e,21 お願い
「そういや名無しさんは明日からどうするんだ?」
「明日?」
「あぁ。明日俺らは機械鎧を直しにリゼンブールに行くんだ。」
「リゼンブール?」
「僕たちの故郷だよ。すごい田舎なんだけどね、そこに幼なじみの機械鎧技師がいるんだ。」
「そうなんだ!じゃあ自然がいっぱいあるの?」
「すげぇぜ!自然以外ほとんど何もねぇからな!」
「ここから遠いの?」
「近くはないけど列車でいける距離だよ!」
「幼なじみって男の子?」
「男みてぇな女。」
「兄さん、失礼でしょ!」
「え!女の子なのに機械とかさわれるの?!すごい!かっこいい!」
「───!」
「──?───!」
‥‥‥──
なんだか質問しっぱなしの私だったけど、二人の話をたくさん聞いて、故郷の話をしたりする二人はとても楽しそうでこっちまで嬉しくなった。
と、同時に少しだけ寂しくもなった。
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