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□e,15 あぁ無能‥
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映画で見るような光景
崩れる建物に、銃撃‥
私はただ見てることしかできなかったんだ
e,15 あぁ無能‥
なんか走るのも辛い
夢の中で走ってる気分‥
そんなことを思いながら足を動かしていると、建物の壊れる音が聞こえて急いでその方向へ向かう。
ガシ──
「今そっちに行ったら危ないぞ─‥‥って名無しさんじゃねぇか!久しぶりだなぁ!」
「ヒューズさん!!どうしてここに‥?」
「中央で裁判にかける男を連れていくのに来たんだが、少し厄介なことになってな‥」
「そうなんですか‥あ、でもあっちに傷の男が!エルリック兄弟が狙われて!!」
慌てる名無しさんにヒューズは両肩に手を置く。
「大丈夫だ、落ち着け。もう軍の奴らが対処してる。それに今お前が行ったら色々マズイだろ?」
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