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□ue,14.5 憲兵
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今日も特になんでもない一日で終わるはずだった。
朝早く出勤して多くの書類を取り分けて市内の見回り。夕方、家に帰ればおいしい夕飯が待っている。
でもそういえば先日国家錬金術師が何か問題を起こしていたから仕事が増えていそうだ。
まあ今日も一日頑張ろう。
ue,14.5 憲兵
昨日から降り続く雨の中出勤すると何やらバタついていた。
なんでも中央から来た中佐と少佐が東部に連続殺人犯がうろついているといった警告を受けてマスタング大佐がエドワード・エルリック及びエルリック兄弟の捜索を至急だしてきたそうだ。
その殺人犯の特徴を伝えられると、俺達は大通り方面へ向かった。
「ここも物騒になったもんだなぁ‥」
雨の中、コートを濡らしながら独り言を言う。
東方は片田舎だが司令部もありそこそこ発展している。
その割に案外平和に暮らせているのは、密かにマスタング大佐のおかげだと彼は思っていた。
若くして大佐の地位につき、その容姿から相応にモテたりデートばかりしていたり話題と逆恨みの絶えない人だ。
ただ自分はすでに結婚しているからか、特に最近のマスタング大佐は嫌いではないしむしろ好感を持っている。