∞×雲雀恭弥

□ないしょ
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「あ、ヒバリ!」

「…また君かい、子供が学校に来るんじゃないよ」

「ランボさん子供じゃないんだもんね!!」


―――子供じゃなかったらいったいなんだというんだ…








=== ないしょ ===







午後の授業に突入した並盛中学校

お昼後の授業はサボる人間が多いので見回りは必須

すると牛柄の服に身を包んだ毛玉、もとい…


「ランボ、なんでまたこんなところにいるわけ?」

「おれっち!ヒバリに逢いにきたんだもんね!!」


ランボ

若干5才にしてボヴィーノファミリーの殺し屋

好物はブドウと飴玉

補足をすると電気に強いらしい


「へぇ…?」

「これあげる」

「?」


小さな手を恭弥にむけて差し出す

ランボの視線にあわせてかがみこんだ


「ビー玉?」

「さっきママンがラムネ買ってくれた」

「…あぁ、飲みながらきたのかい?」

「おう!」


ラムネの中に入っていたビー玉を取り出すのは子供には至難の業だろうに…

頑張ってそれをあけているランボの姿を想像するとほほえましい


「じゃぁお礼に、ブドウでも食べていく?」

「ブドウ!!」


応接室備え付けの冷蔵庫

何故か最近良くブドウが置いてある

きっと風紀副委員長の草壁の仕業だろう

余計なところに気が利く

恭弥はランボを抱き上げると応接室へ向かった



「ブ・ド・ウ!ブ・ド・ウ!」


ひとつひとつ確実に量を減らしていくブドウを頬張ってご満悦のランボ

それを向かい側のソファーに腰掛けて書類片手に眺める

自分はこんなに子供好きだっただろうかと考えるほどランボは恭弥に懐いていた

  
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