初代×雲
□tempesta =後編=
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そこは、まさに戦場
風が吹きつけ、雨が叩きつける中でたった二人きりの戦争がおきていた
一方は、雇われて
一方は、誇りをかけて
「はぁ、はぁ…」
木々は折れ、煙が天へ昇る
太い木の幹に潜んで、息を整えた
「っ、これくらいで、息上がってるようじゃ…守護者失格だよ」
自嘲気味に呟いて、口の端から流れる血を無造作に拭った
あちこちに傷を作って、これじゃぁ後で絶対怒られる
でも、今は
「目の前の敵を、どうにかしなきゃね」
たとえ、相打ちになったとしても…
ジョットの事を侮辱するヤツは、許さない