綱吉と過ごしたカウントダウン
□2007.12.27.(thu)
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「はい、ここ座って」
「へ」
「はいこれ」
「え」
「ココアは流石に飲めるでしょ」
「は」
「温まったら作業開始ね」
「う」
僕の椅子に座らせて、毛布を沢田にかける
遠赤外線ストーブをつけて、空調のスイッチを入れて、あぁそうだね、ココアでいいかな
確か、前に草壁が置いていたと思う
あぁあった
沢田は甘いものが好きそうだし、ココアの方がいいよね
コーヒーとか飲めなさそう
ついでだし、僕もココアでいいかな
寒いし
それにしても、僕がここまでしてあげるなんてね
ホント、どうしたんだっていうんだろう
「はい……って、なに笑ってるの」
「なんだか、嬉しくて、つい…ありがとうございます、ヒバリさん」
「…」
ココアを手渡すと、沢田が笑っているのがわかる
感謝されることって、滅多に無いから少し照れちゃったよ
あーもう…なんだっていうんだろうね、本当に
ソファーに座って、書類に目を通して行く
とにかく、今は仕事だよ
15分くらいして、沢田がテーブルを挟んで向かい側のソファーに座って作業を始めた
しばらく、静かな時間がただ過ぎて言っただけ…