戯言

□腐敗
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朝、目が覚めたら体の下で左目がぺしゃんこになっていた。
おそらく、夜に落ちたものが僕の寝返りによって潰されてしまったのだろう…。

その光景の滑稽さに左目を失った悲しみより先に、笑いがこみ上げてきた。
笑いを何とか抑えて、無残に潰れた左目を拾おうとした僕の右手が虚しく宙を掴みながらその上に落ちた…。
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