竜ノ子、拾いました。

□2.名前はマサムネ
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◆2.名前はマサムネ◆


チビちゃん(仮)が落ち着き、静電気が止んだ。
とりあえず、今日買ってきた魚肉ソーセージのカケラをあげてみたら泣き止んで、食べてます。


『しっかし、何なんだこの子は……。チビちゃん名前は?』

「?」


うん、私が聞いたのが悪かった。生まれたて子に何を言ってんだ、私は……
て言うか、首を傾げて?て…しかも小っちゃい声で「きゅ?」て言ってたぞ!!!
角に鱗のついた尻尾……、なんだか竜みたい。





ん? 竜……?





いやいや、まさかあり得ねぇーよ。架空の生物だろ。


―ストン。


ん、郵便受けに何かが届いたようだ。見ると、白い手紙が落ちていた。
その便箋を開け、1枚の手紙を読んだ。



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狼哭神那様へ


いや〜、ゴメン! マジゴメソ〜。その子を拾ってくれてマジサンキュー♪

僕は、天界に住む優し〜い神様です。

ホントは君の家に届けるつもりが、僕の手違いで、届け先がゴミ捨て場になっちゃったみたいだけど…

無事届いたって事なんだね! いや〜、良かった〜♪

おっと、その子について説明しないとね♪

その子は君が思ってる通り<竜>だ。ただし、1000歳にも満たないの子供なんだけどね〜

かわいいっしょ? キュートでしょ? その子。

ちょっと訳ありな子でね、君にお願いがあるんだ。

その子を天に帰せるまで育てて欲しい!

これは君の試練であり、僕が適当に選んで決めた使命なので、断ることは出来ません!

※僕の決めた使命は絶対です!

そういうことなんで、よろしく〜♪

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『……………………は?』


なんだ、このムカつく文章は。神様からの手紙?
適当に選んで決めた使命だと? なんて勝手な神なんだ。
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