短編・巻島
□初デート
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初デート前日。
今の彼氏との初デート。といっても、初めての彼氏だから、私の人生初の初デート。
緊張しすぎて眠れない。
でも、目の下にクマつくって行きたくないし。あーでも眠れない。
携帯で動画サイトから適当に睡眠用BGMをかける。羊を数える。いろいろやったけど、眠れない。眠れない眠れない眠れない。そんなことを考えていたらいつの間にか眠っていた。私は以外と胆がすわっているのかもしれない。というかふつうに考えて、8時に寝ようとしたのがいけなかったんだろうなと思う。
そして翌日。早くに寝たために早くに目が覚めた。
いてもたってもいられなくて、私は部屋を行ったり来たりした。そのたびに、鏡で服装やらメイクやらをチェックする。まぁ、メイクなんてしてないといっても過言じゃないくらいのものだけど。女子高生としてどうなのだろうかと思うけど。
スカートの裾を、折れてもいないのに伸ばす。短すぎかな?いやでもこれくらいふつうだよね。髪の毛、どこかハネてたりしないかな?ああ、もう一個鏡、鏡。髪の毛後ろのほう見えないから合わせ鏡にしないと。服に買い物タグとかついてないかな?なんか変なところは?
そんなことをもう1時間くらい繰り返している。それでもまだ時間にはならない。
溜息を一つ吐く。
もう、集合場所に行っていてもいいか。待つとしても30分程度だろうし。
私は部屋を出て玄関に向かった。ブーツを履く。そしてまた服装チェック。
「行ってきます」
なんだか照れくさくて小声になってしまった。
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