腐女子の森

□鎖
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小山とヤるようになったのはNEWSが四人体制で再始動する少し前だった。

NEWS存続の危機。

とにかく不安で仕方なかった。

山下くんと錦戸くんがいなくなって大丈夫なのか。
テゴマスはテゴマスで、俺と小山は個人でやっていくことになるんじゃないか。

毎日のように小山と会い、話し合ううちに お互い不安を埋めるためなのか 何も考えたくないからなのか 逃げるように性行為に至った。

なんで男同士でって思うかもしれないが そりゃ、俺はもともとゲイなわけではない。

ただ、こんな時に下手に女遊びでもして スキャンダル報道なんてされたら…考えるのも恐ろしい。

自然に会うことができて、なおかつ怪しまれず 不安を埋めるには 小山の身体しかなかった。


始めてのとき、切り出したのは小山だった。
俺の家で二人で飲んで、少し酔っ払い始めた頃だ。

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『シゲ、俺としない?』

小山の突然の提案。

「するって、何をだよ。」

『SEX。』

吹き出してしまったビールで絨毯が濡れる。

「おま、何言って…どんだけ酔ってんだよ…」

『そんな酔ってないよ。』

「じゃあ…」

『本気で言ってんだけど。』

「…冗談だろ。」

下を向いた次の瞬間に俺は小山に押し倒された。

「ちょっ、小山。待てって。」

焦って小山を押し離そうとしても、意外と力の強い小山はびくともしない。

『待ってどうすんの?何秒待てばいいの?』

「ほんとっ、俺にそんな趣味ないから」

『俺だってないよ。でも…』

小山の手が俺のTシャツの中に入ってくる。
首筋に顔が近付いて、後にならないように口をつけるだけのキスをされた。

「…小山っ」

首から口を離した小山の顔が俺の前で切なげに歪む。

もう拒む必要なんて無いな、と思った。

当然、後ろは初物だし 指すら入らない。

愛撫しあった後、お互いの男根を握って扱き合い、果てた。

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身体の関係はNEWSが四人体制でやっていくことが決定した後も続いて、何度も身体を重ねる度にただ不安を埋めるためだけではない性行為へと変化し、恋愛感情が湧くようになった。

「ただするだけの関係やめない?」

『ん?』

「いや、その…」

『それって、告白…だよね?』

「…そうだったらどうする?」

『OKする。』

「俺と付き合って。」

小山は“いいよ”とも“うん”とも言わず、ただ優しくキスをしてくれた。

ディープではないキスは初めてで、不覚にも 嬉しい と感じてしまい 無意識に口角が上がる。

『なにニヤついてんの(笑)』

「ニヤついてねーし」

『素直じゃないなー(笑)』

笑顔から始まるSEXも、この時が始めてだったな。
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