・うたプリBL話

□mi☆stakeーミステイクー 完(14p)
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「…そんなことより音也。仕事先で粗相はありませんでしたか?」
「ないよ。もー、いつまでたっても子供扱いするんだからなぁトキヤは」
「あなたはいつも予想外なことをしでかしますから。心配にもなります」
「ひどいなぁ」

トキヤは一見いつも通りみたいだけど…目があったとき、一瞬目が泳いだ気がした。しかもさりげなくれいちゃんをかばった気もする。

「そうだ!おとやんお腹減ってない?れいちゃんお手製の唐揚げあるんだけど、食べない?食べるよね!?」
「…たしかに、お腹減ってるかも。うん、じゃあ食べようかな」
「たっくさんあるから、た〜んとお食べ☆ほらほら、トッキーの分も、もちろんあるからね!」
「いえ私は結構です。寿さん、何度言えばわかるんですか。唐揚げは高カロリーすぎます」
「ヒドっ。トッキーのいけず!いいよいいよ、いいですよ〜おとやんにトッキーの分もあげちゃうから」
「ぜひそうしてくだしい」
「ほんとにヒドっ!」

もういつも通りのやりとり。うーん、やっぱり気のせいだったのかな?二人に聞いて確かめればスッキリするんだろうけど、もし何かあったら…って思うと聞けなかった。
本当にトキヤとれいちゃんがキスしてたなんて知ったら俺立ち直れない。

なんで?トキヤは俺のものなのに。そう思っているのは俺だけ?

あーもう、真実はどうなんだろ!?

そんなことをグルグル考えながられいちゃんの唐揚げを食べた。普段ならすごく美味しいのに、モヤついた気持ちのせいであまり味を感じなかった。

その後もモヤモヤした気持ちのせいと二人への疑念で三人で楽しく過ごすなんてことも出来なくて、仕事で疲れたからとさっさと寝たふりをしてしまった。
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