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□Act.12
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重い空気を破るかのように渚がやってきた。
渚
「怜ちゃーん!あれ?名前ちゃん?!」
『渚くん…』
怜
「ハァ…いきましょ?名前さん」
怜と渚の3人で遥と真琴の場所に向かう。
石でできた足場の悪い道を抜けた先で、遥と真琴が話をしてるのが見える。
怜
「足痛くないですか?」
『ありがとう…大丈夫』
遥達に近づくにつれて二人の会話が聴こえる。
遥
「わからなくなった…水に入れば…泳げればなんでも…」
真琴
「…」
遥
「アイツに負けた時…目の前が真っ暗になった…俺はもう凛と泳げない…何もかもどうでもよかった…」
『ハルちゃん…』
遥
「でも…お前達の試合を見て…出てみようって…」
真琴
「…ハル」
遥
「その時…思い出した…皆で泳ぐこと、ゴール先で手を伸ばしてくれて…そのことが……うれしかった!」
真琴
「ハル!」
渚
「ハルちゃん!本当!」
真琴
「渚!怜!名前!」
怜
「答えはもうでてます…遥先輩!」
遥のもとに皆駆け寄る。