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□Act.1
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赤いランドセルをしょって歩く前髪を長く伸ばし顔を隠す名前の隣には幼なじみの二人。
七瀬遥と橘真琴…
女の子みたいな名前だけど男の子だ…
『ねぇハルちゃん…今日もサバ食べたの?』
遥
「美味しかった…」
『そっか』
真琴
「ねぇハル、名前、今日転校生がくるんだって!」
『そうなの?』
遥
「興味ない…」
教室に入る前の下駄箱で他のクラスの女の子達が、こちらをみてコソコソ話をしている。
真琴
「名前?どうしたの?」
『なんでもない!先に教室に入って…』
真琴
「わかった」
女の子A
「ねぇ…また名字さん、橘くんと七瀬くんときたよ」
女の子B
「貞子のくせに生意気だょね!」
女の子C
「橘くん優しいから」
『…』
涙を堪えるために両手を握る。
遥
「…気にするな」
遥の後を追いかけるように教室に入る。