目が覚めたら何か大変なことになってました。
□学校最終日
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集会が終わり、一旦教室に戻って荷物の整理をして居ると声をかけられた。
「なー佳音!何で昨日休んだんだよ?」
隣の席の田之上雄二、一応家は近く、幼稚園からの付き合いだ。
「用事があったの。」
「知らないおっさんと駅で買いもんしてたって聞いたけど、お袋から。」
「それが用事なの!」
「じゃあそのおっさん誰だよ。」
「健太叔父さん、お母さんのお兄さんで私と同い年の子供持ち。
元々九州住みだけど仕事で海外住んでて次はこっちの方だからっ引越しして来た。それで取り敢えず家具とか買ったの。
あ、そうそう。
ついでにお父さんのはとこで前から世話になってた龍司さんも一人身になったから引き取った。」
「お前はお婆ちゃんか。」
「お婆ちゃんじゃない!!!」
「いいや、そのポジションはお婆ちゃんだな。」
「あーもう、そうですかー。」
「そんで、話から察するに転校生が来るんだな!」
その言葉でクラスメイトの殆どが反応する。
「…まあ、一応。」
「おー!やーりぃ!!」
「え?何々!?」
「転校生?」
「男?女!?」
反応がまた普通だな…
「まだ先生にも声かけてないんだから黙ってなさいよ。」
ここで朝夏が口を開く。
「転校生が気になって私の家来ないでねー。」
私がそういうとクラスメイトは
「なんだよー…」
「つまんない。」
「いいじゃないか ただだし!」
「せめて性別!!」
「かっこいい?可愛い!?」
おい、フリオ居たぞ。
…うん、田之上か。
「男の子だよ。…かっこかわいいな、うん。」
「確かに…かっこかわいいわ。」
ガラガラガラ
私達が顔を見合わせ言った時、扉が開いて先生が入ってきた。