目が覚めたら何か大変なことになってました。
□買い物に行きます、それから真面目な話をします。
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「では、貴方が一番気になっていると思う事を話しましょうか。」
家に帰って夕御飯の支度をし終わった後、私は話し出す。
「何で嬢ちゃんが俺様の事を知ってんのかって話……だよな。」
「えぇ、そして私は佳音です。嬢ちゃんでも良いですが外の目を誤魔化すのに嬢ちゃんは不味いかと。」
「そうか、んじゃ佳音で。」
「まず確認します。物語は何処まで進んでいますか?」
「物語って言われてもよ……」
「あ、ごめんなさい。ではミヘン・セッションは終わりましたか?」
「ミヘン・セッション……キノコ岩のやつか?」
「はい。と、言うことは終わりましたね。では……ティーダと面と向かって話しましたか?」
「……ああ。どんだけ知ってんだよ、あんなかに居たか?」
「居ませんよ。と、なると一応本編は終わってますね。」
「本編って、なんだよ。」
「今から話すことは紛れもない事実です、多分信じられませんが信じてください。」
「あっ、あぁ。」
「まず私達の世界にはゲームと言う遊ぶ為の物があります、パズルの様に頭を使う物やキャラクターを操作して戦うものなど様々な種類があります。」
「おう。」
「その中にFAINALFANTASY]とFAINALFANTASY]-2と言うゲームがあるんですよ、確か後少しすれば届くと思うので実際にやりま―――」
ピンポーン
「少し待ってて下さい。」
「あぁ。」
私は玄関に向かった。
「お届け物です、判子お願いします。」
「はーい。」
私は判子を押し、段ボールを受け取る。
そしてリビングに戻った。
「さて、開けますか!」
「随分テンションたけぇな、佳音。」
「仕方ない仕方ない♪」
めっちゃハイテンションで段ボールを開ける私。
そこには待ち遠しかったソフトのセットが詰まっていた。
「お互い初めてなのでまだ2と操作が似ている3の方でやりますか、ご飯も食べながら出来ますし。」
そう言って私はPS3の方のソフトを取り出し、本体に入れ、TVの電源をつけた。
「ちょっと待っていて下さいね、今カレー出来ましたから。」
「あぁ。」
そう言って私はキッチンに戻りカレーを二人分よそってリビングに戻る。
「では、始めますか。……の前にいただきます。」
「いただきます。」
私達はカレーを食べ始めた。
それと同時にTVの画面も切り替わる。
「ティーダ……」
「あ、名前呼んだ。」
「んだよ、自分の子供の名前呼んじゃわりぃかよ。」
「いや、Xでもディシディアでも名前は呼ばなかったから(笑)
では、ニューゲームを十字キーで選んでから○ボタンを押して下さい。」
「ん……。」
ジェクトさんは慣れた感じでコントローラーを操作する。
操作説明は一回で済みそう。
♪〜 ミ ミ ソ シ ミ ファ ソ 〜♪
何回も聞いたあの音が聞こえる。
そしてたき火を中心にして座っている七人。
何度も見てきたシーンだけど隣に人がいるっていうだけでなんかいつもと違うように感じる。
『最後かもしれないだろ?』
『だから、全部話しておきたいんだ。』
「・・・なんとなくわかったぜ、佳音の言った意味。」
「ゲーム・・・簡単に言っちゃうと作り物のモノガタリ。多分殆ど同じだから・・・」
「んじゃ、進めていきますか!!」
〜〜〜〜〜
「・・・・・・」
今はティーダの試合開始のシーン。
やはり思入れがあるのだろうかとても真剣に見ている。
そしてティーダがシュートを打とうとした瞬間。
どん!!
「『え?』」
上の部屋から何かが落ちる音がした。
しかも聞こえずらかったが二つ。
不覚にもティーダとハモってしまった。
「ジェクトさんはゲーム進めてて下さい、もうそろそろアーロンさん出てきて戦闘が始まりますから。」
「ん。」
私は上の部屋―――私の寝室―――に向かった。
〜〜〜〜〜
「うっ、わおww噂をすればwwww……何だっけ?w」
自分の部屋に入ってみれば、金髪の少年と紅い服のおじさん(?)がばったんきゅ〜してましたww
「影だ、そしてお前は誰だ。」
あら、私の疑問にはご丁寧に返答してくださるのね。
…………アーロンさん。
「私は霧島佳音です。ちょーっとここで待っていて下さいね。」
「分かった。」
とりあえず私は下に降りて
「ジェクトさーん、何処までって、ワオwwww」
もう海の遺跡もといバージ=エボン寺院着いて火、着けてましたわwwwwwwww
「おっ、どうだった?」
「いっやぁーwwめちゃくちゃビックリしましたwwちょっとポーズして来てくださいwwww」
「ポーズって……ああ、この三角か。」
『おい、何だよ、消えちゃうk――――』
「学習能力が意外と高いww」
「意外とは何だ。」
「そのまんまです、まあビックリしますよーww」
「ほーう。で、ココか。」
「いえーすww私の寝室です、危ないですよーww」
そう言って私は自分の寝室の入口の扉を蹴って開ける。
ごんっ!!
「いってぇぇぇぇ!!!」
「ん、来たか。」
「全く…。金髪くん、私はちゃんとケフカモードで『危ないですよーww』と言ったじゃないですか。」
「……んだよ、アーロンか。」
「期待外れだったか?ジェクト。」
「頭痛てぇ…………」
「さーて、現状確認です。まずアーロンさんと思われる方は見た目が35ヴァージョンなので現実の残酷さをしっていると言うことにしときます。」
「それはどう言った意味だ、そして何故俺の名を知っている。」
「頭ぁ……って、親父!!」
「同じ説明を繰り返すの面倒何ですけど……」
「寧ろ習うより慣れろってか?」
「そゆことッス!」
「俺……影薄くなったのかな……」
「太陽に影も何も無いだろ?」
「…………」