独奏の堕天使

□☆十七歳〜十八歳編☆質問ラッシュ
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すると、少し露出の多い女の人とかなりムキムキの男の人がやって来た。
恐らく女の人が召喚士なのだろう。

「ユウナは?」

その質問にティーダは不機嫌そうな顔で下を指差す。

「初めまして、討伐屋のレインです。
ユウナのガードの二人と面識があって、今は仕事の拠点のベベルまでユウナの旅に同行している者です。」

「よろしく、アタシはドナ。
こっちがガードのバルテロよ。それで、アンタは何しているわけ?」

ドナは絶賛不機嫌全開中のティーダに問いかけた。

「ガードじゃないから、俺…入っちゃダメなんだろ?」

その答えを聞くとドナは
「ふーん…ガードじゃないんだ?」
と笑いを含めて言った。
そうするとバルテロがティーダを抱え昇降機へ投げた。
ティーダは反抗するもバルテロには無意味だった。

「いって……なにすんだよ!」

「仕返し。」

「はあ?」

そのまま昇降機は下がって行こうとする。
流石にティーダを一人するのが不安だった私は急いで下がりかけの昇降機に飛び乗る。

「これ…きっと不味いッス。」

「うん、世間からしてみればかなり悪い。」

「レインは来なくて良かったのに。」

「いや、一人にしたら何をするかわかんないし…」

そうしていると昇降機は止まった。
つまり試練の間の手前まで着いてしまった。

「これ、上がんないの?」

「無駄無駄。ソレはね、召喚士の魔力と意思にしか反応しないの。」

「じゃあどーすんだよ…
ここまで来ちゃったら同んなじか?」

ティーダは完全に開き直ってるようだ。

「まあ、同じだろうね。」

一緒に入った時点で何も言われなかったのだから大丈夫だろう。

「じゃあ、行くか!!」

ティーダは試練の間へと続く扉を開けた。
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