独奏の堕天使

□☆十七歳〜十八歳編☆壊滅を阻止せよ。
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「も っ と は や く ! !」

『無茶を言わないで下さい!それなら…!!』

「龍君は喚ばない喚べない喚びたくない!!」

わたわた意味不明な会話をしながら私はヴァルの背中に乗って、キーリカへ向かう。
『シン』は約25m程後ろだ。




『シン』を軽く引き離したまま私達はキーリカに着いた。

「ヴァル、ありがと!!」

『無茶しないで下さいね、例え彼を止めるためだとしても…』

「うん!!」

私を下ろしたヴァルはユウナ達の元へ戻っていった。

「絶対……止める!!」

そう言って私はプロテス、シェル、リフレクを発動。
発動直後に『シン』と激突する。
…正直押し負けている。

「くっ……うぅ……」

『シン』の放つ重力の衝撃波と私の魔法。
互いの力は均等に押しあっている様には見えない。






元々結果は見えていたのだ。

スピラ中を脅かす厄災と唯の人間。




止められるわけが無かった。
敵うわけがないのだ。


魔法は無様に砕け散り、私は衝撃波に吹き飛ばされた。
その余波でキーリカは崩壊



私は…無理だったのだ。

空中に居る感覚。
それに攻撃の余波を感じながら私は意識を手放した。
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