独奏の堕天使

□☆十七歳〜十八歳編☆主の娘と護衛の息子
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「ん、来たね。」

のんびりブラスカの像の側で座っていた私は扉の開いた音を聞き、試練の間へと続く扉の方を見た。

「「おぉ……」」

周りにいる人達が歓喜に余った声を出す。
その場で祈るユウナ、その近くにはルー姉とワッカ兄、ロンゾの青年。
……あの人がキマリだろう。
1番後ろに気まずそうなティーダがいた。

そのまま村の人、ユウナ達は揃って村の中央に集まって行った。
だが、私は………




「やほ、ヴァル。」

『レイン…。』

そう、祈り子の間に行った。

「同じ道を辿らせたく無かった…とか??」

『はい…。』

「やっぱし。でも死んで欲しくはない……と、了解。」

私はヴァルが何故遅くしたのか確かめたかっただけなので、祈り子の間から出ようとする。
…が、

『レイン、貴女はそんな身体になってまで何がしたいのですか?』

「………………」

ヴァルが言った。

「いつか、分かるよ。」

『私達は貴女にあのような物に巻き込まれて貰いたくはありません!!』

「ごめん、無理。」

私は祈り子の間から急いで出た。


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