独奏の堕天使

□☆十七歳〜十八歳編☆王様の子供
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「おーい!お前ら、練習しろー!!」

海に着いてすぐワッカ兄はオーラカのメンバーを大声で叱った。
だが、オーラカの人達は。

「ワッカさん、あれ。」

「海になんか浮かんでて……」

と、言い訳。
だが海を見てみると本当に何か浮かんでて、さらによく見てみると……。

「あれ、人よ。誰か、ボール貸して。」

人でした。
金髪の黄色い服。

取り敢えずボールを借りて(奪い取って?)それを金髪君に向かって思いっきり…。

「おい、何する気だ?」

ワッカ兄、良い所で止めないで。

「起こすの、あの海のド真ん中寝ている(?)金髪のバカを。」

そう言って私はボールを蹴った。
ボールは水面ギリギリで金髪君の所に勢い良く向って行き、そして……

頭直撃

「ブリッツボール!!」

起きた金髪君からは何故か感激の声が聞こえました。

「ダーイジョーブカー!?」

「人〜〜!!!」

金髪君はそう叫んだ後、スフィアシュートをこっちに打って来た。
ワッカ兄はそれを軽く避けて、「すっげぇ……」とか言ってる。
私はワッカ兄の後ろにいたので飛んできたボールを片手で取り、ボールを借りた体格の良い人に返した。
その後、金髪君が泳いで来てオーラカメンバーと話し…っていうか囲まれてた。

……エイブスのユニ着てんじゃん。
この子がジェクトの子かー。
……まさか海から来るとは。

オーラカメンバーとの会話の中で決定的な証拠が出て来た。

「ザナルカンド•エイブス」

アウトー。
それを言っちゃダメー。

だけど金髪君は対処法を知っていた見たいで直ぐに『シン』の毒気だーとか言い出した。

「俺はワッカ、このビサイド•オーラカの選手兼コーチだ。」

「俺、ティーダ。よろしくッス!!」

「ティーダかー。」

どっかの方言で太陽…だっけ。
ジェクトが付けそうな名前。

ティーダはいきなり聞こえた私の声に驚き、此方を向いた。

「アンタ誰?」

「んー?私はレイン。ベベルっていうスピラで1番大きい街を拠点にスピラ中を旅しながら魔物の討伐をする討伐屋だよ。」

「レイン、毒気ってもそんな事まで説明しなくてもよ……。」

ベベルをさりげなく説明したらワッカ兄に言われた。

「一応よ、一応。」

「よろしくな!レイン。」

ティーダが笑って言った。
その笑顔がジェクトと重なって…少し泣きそうになった。

その後、ワッカ兄とティーダは違う道で村へ向って行ったので私は1人で村へ向かった。

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