独奏の堕天使

□☆十七歳〜十八歳編☆召喚士のガードと召喚士の娘
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「あーもう!最近の魔物は面白味がないなー。」

ワンパターンで攻めてくる弱いガルダに私は呆れていた。
アーロンと同じ型の太刀を構え、橋から落ちないようにどんどん魔物を切り倒して行く。
ここら辺のプリンなら魔法を使うまでもない。

「よし!お仕事終了!!」

最近少し出て来たというガルダを掃除し終わったので切り上げることにした。
だけど無駄に他のも掃除していたので夕方になってしまった。

「ユウナ……大丈夫かな……。」

私は気になって村に戻ろうとした所で……

「よお!レイン、仕事かぁ?」

「あ、ワッカ兄。」

ワッカ兄が現れた。
多分ブリッツの練習から帰って来たんだろう。

「うん、仕事仕事。」

「そうか、今日は俺ん家で飯食うか?」

「食べる!」

「んじゃ、さっさと村に戻るぞ。」

私はワッカ兄と一緒に村まで歩き出した。


〜〜〜〜〜


村に着いて、ワッカ兄の家に入ってご飯を食べているときに、私は聞いた。

「ワッカ兄、ユウナはまだなのかな?」

ワッカの表情が少し暗くなる。

「様子……見てくるか?」

「とか言っときながらユウナの様子は分からない癖に。」

ぐっ、とワッカは声を漏らした(気がした)。

「まあ、ルーやキマリもついてるから平気だろうよ。」

「…………あれ?キマリって?」

ワッカ兄から知らない人の名前が出て来た。

「キマリか?アイツはベベルからユウナを連れてきたロンゾのもんだ。無口で…よく分かんねぇ。」

「ふーん。」

ユウナを連れてきたロンゾ………ってあれ?
アーロンが連れてくるはずじゃ無かったっけ??

気にしちゃダメダメ、アーロンに聞けば良いんだよ。
………いつか。


ご飯を食べ終わった私はワッカ兄の家から出て、討伐隊の宿舎に行った。

そして、明日の帰宅に備えて太刀の手入れをし、寝た。

●●
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