独奏の堕天使

□★七歳〜八歳編★輝く森の中にて
3ページ/5ページ

〜アーロンSide〜




何故レインにあんなことを言ったのか今、考えたら分からない。





『無理だと思うから出来ないんだ。前向きに考えれば答えが見つかるかもしれないだろ?』





俺はレインに向けて言ったつもりだと思うが、実際は自分に向けて言ったんじゃないのか?


俺は……何がしたい。

ブラスカ様が『シン』を倒し、ナギ節を作って貰いたい。

それは変わらない。


…………だが、死んでもそんなことをして欲しいのか?

スピラにとってこれがどれほど重大かつ素晴らしいことかなんて分かっている。

でも!……ブラスカ様が死ななければいけないのか?


もしかしたら別の方法があるのでは無いのか?






少し前まで究極召喚がどう言うものかを知らなかったジェクトや、未だに究極召喚がどう言うものかを知らない…………と言うよりも教えられていないレインは純粋に思いを俺やブラスカ様に言っていた。

そのせいかは知らんが少しずつ俺もエボンの教えに縛られない考えをし始めている。

考えて見ればエボンの教えは重要な所を曖昧にしている気がするのは俺だけか?

本当に究極召喚で『シン』は…





…………いや、これ以上考えるのはよそう。

決意が鈍りかねない。

俺は最後までブラスカ様についていくと決めたはずだ。



明日も早い、もう寝るか。


〜Side Out〜
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ