独奏の堕天使
□★七歳〜八歳編★旅立ちの時
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「は〜い！」
私はブラスカの言葉に賛成する。
そして私はアーロン、ジェクト、ブラスカと共に歩み始めた。
これからどんな運命がブラスカを待ち構えているのか知らず…
私の言葉がどれだけ二人を傷付けているのか理解しようともせず…
そして私は失う…
大切な仲間を知らないうちに…
笑顔で歩く少女とその周りの大人三人を眺める紫色の服を着た一人の少年が居た。
少年は祈り子と呼ばれる存在である。
「レイン。君は気付いてないと思うけど、君はこのスピラの死の螺旋を狂わせ、壊す重要な鍵になるとボク達祈り子は思うんだ……大丈夫、君には皆がついている。
だから……泣かないで、逃げないで。」
少年が言うとレインは何かを感じたかの様に後ろを向いた。
その視界の先に少年の姿は無い。
「どうした？忘れ物でもしたのかよ。」と笑いながらジェクトはレインに言う。
「今誰か……ううん、何でもない。…って、忘れ物なんかしないよ！！」
そう言ってまたレイン達は歩み出した。
まだ幼い少女が運命を知るのはこの旅が終わってからの話である。
無知な少女が知るには余りにも残酷である。
→あとがき。