独奏の堕天使
□★七歳〜八歳編★出会い
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「私を子供扱いしないで!確かに子供だよ?子供だけど!一人暮らし出来る能力は持っているし、同年代の子よりも身体能力は上の自身はある。それなのに…あんな大人に甘えっぱなしのお子様と一緒にしないで!そう言うのホント嫌だから。」
今までの生活の中での不満がジェクトの言葉で爆発したかのように吹き出す。八つ当たりをしてしまった。申し訳ない気持ちが溢れていった。
「…悪りぃ。」
「ごめんなさい、ちょっと…前から色々あって。」
「取り敢えず決定だね、よろしく頼むよ、レイン。」
「はい。」
まだ少し落ち込んだまま私は返事をする。
「さて、もう遅い。レインは寝た方が良いんじゃ無いか?」
ブラスカが言うがここで一つの疑問が生じた。
「レインを何処で寝かすんだ?」
ジェクトが代弁してくれました。
寝る…と言っても寝れる場所が何処かさっぱり。
「「「………」」」
沈黙が走る。
「おい、アーロン。テメェが泊めりゃあ良いんじゃねぇか?」
真っ先にジェクトが提案をする。
「貴様に言われたくは無い!!」
「でも確かアーロンの家は…」
「最近掃除が出来て無いんですよ……」
「まあ、色々手続きとかあったりしたからね。」
すまん。と、申し訳なさそうに言うアーロン。
「俺はあてにすんなよ?」
いや、する訳無いでしょ。と突っ込みたいがそこは我慢。
そりゃあ先程まで捕まってた(…はず)だからね。
「私の家はユウナがいるから…」
ブラスカの言葉の後、皆考え始める。
私は辺りを見回した後に、思いついた。
なんだ、直ぐ其処にあるじゃん、寝れる場所。
「あのー…」
「どうしたんだい?」
「私、あそこでも良いですよ。」
そう言って指差したのは空いている牢屋。
「いや、流石に牢屋は…」
「でも、二人とも泊められそうに無いんでしょ?それなら無理に上がり込む必要は無いし…」
「い、良いのかい?」
「うん、構わないよ。ただでさえこれから迷惑をかけるのに…」
「そんならレイン、俺とn「黙れ」ガッ…!腹を殴んな!」
恐らく「俺と寝るか?」と言おうとしたジェクトの腹をアーロンが殴る。
正直な所、かなり痛そうである。
「本当に良いのかい?」
「大丈夫!一人の方が落ち着くし…」
そう言うとアーロンがジェクトに「言われてるぞ」と言ってた。少しつまらなそうな表情をジェクトはした、ロリコンか貴様。
「それじゃあ少し待っててね。」
ブラスカはその場を去って、恐らく兵士の元へ向かった。