目が覚めたら何か大変なことになってました。

□勉強期間終了後
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午後三時頃

「『しめんそか』はい、書いて。」

物の数秒でノートを朝夏に見せるアーロン。
そこにはとても綺麗な『四面楚歌』の文字が。

「はい、正解。」

「アーロン早い!」

「ほらよ。」

「ジェクトも正解。」

「親父まで!うー…こう?」

ティーダのノートには『四面礎歌』と書いてあった。

「『楚』が『礎』になってる。」

「は?マジ!?」

「はぁ…じゃあ最後、去年の漢検二級の問題ね。書きと読みだけだから45分以内には流石に終わるでしょ。」

そう言って問題を出す朝夏。
黙々と取り組むアーロンに少し悩むジェクト、自棄になりかけてるティーダ。
微笑ましい。

〜〜25分後〜〜

「これで良いか?」

安定の早さでアーロンが回答を朝夏に渡す。

「あら、凄いじゃない。満点。」

「はあ!?マジ!?」

「ほらほら、テスト中に話さないの。
はい、合格のご褒美に和菓子をどうぞ。」

私はアーロンに和菓子のセットを渡す。

「ありがたく頂く。」

〜〜10分後〜〜

「こんなもんだろ、」

朝夏の手には多少の空欄があるジェクトの回答。

「うん、このくらい出来れば問題無いわね。合格。」

「ジェクトにはワッフルね。ソースは何が良い?」

「んじゃメープルで。」

「了解〜。」

「親父がメープル?マジッs「0点にするわよ?」すいません。」


〜〜10分後〜〜


「はい、時間切れ。」

「は?マジ!?」

「ふむふむ、合格にはし難い点数だね〜。」

「あ!佳音!!返せよ!」

「そんな?」

「そんなそんな。でもこれ高校卒業、大学、一般程度だし、準二級は合格出来るレベルだから甘めに見てあげる。
はい、プリン。」

「よっしゃ!!」

「結果発表〜。
常識問題(社会,理科系統含む)
ジェクト:89点
アーロン:98点
ティーダ:87点

漢字問題(一部漢字検定の過去問題使用)
ジェクト:85点
アーロン:100点
ティーダ:70点

ティーダは学校でちゃんと勉強しなさいよ。」

「それにしてもアーロンが漢字問題満点か〜。
漢検二級は余裕じゃないの?」

「全ての問題をやったわけではない、そこらへんはまだ学ばねばならんだろう。」

「堅物だなぁ〜…後、ティーダ。」

「ん?なんスか?」

「スポーツ、運動部に入るんなら先に選んでおいて。」

「俺様的にはサッカーだな、一応ザナルカンドにはあったしよ。」

「え?あったの?」

「野球とか格闘技は覚えてねぇがサッカーとかテニスはあったぜ。
つっても、もう殆ど覚えてねぇけどな。
ある程度お前はルール覚えてんじゃねぇの?」

「そりゃ、簡単なルールくらいは覚えてるけど…
そんなんで良いの?」

「別に簡単に決めて良いよ、どうせ中学の部活動なんてプロ選手の練習に比べたら大したことないでしょ。
なんならゆーじんにでも聞いてみる?ゆーじんサッカー部だし。」

「ゆーじん??」

「田之上雄二、佳音の幼馴染みでサッカー部所属。好きな物は豚肉で最近欲しいものは部活の戦力。
丁度良いじゃない、頼んで練習見に行きなよ。」

「お、おう。」
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