独奏の堕天使
□☆十七歳〜十八歳編☆『シン』のコケラ
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ある人物は遠くから眺めてた。
幼い…幼い少女と3人の男性が仲良さげに旅する様を。
腰まで伸びた長い髪。
いつもと変わらぬ服装。
だが、その背には一対の漆黒の羽。
そして灰色と化した肌。
まるで己を縛るように心臓部分から身体全体に伸びる帯。
鮮やかな紅から黒く濁った紅に変わってしまった瞳。
もう人では無い、堕ちた天使は優しすぎたのだ。
彼らに対して。
そう、これは一人の祈り子の夢に過ぎない。
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