独奏の堕天使

□☆十七歳〜十八歳編☆壊滅を阻止せよ。
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「大丈夫か!?レイン!」

「はいはい、大丈夫大丈夫。」

船に戻るとワッカ兄が心配そうに声をかけて来たが適当に答えて私は船員さんの所に行く。

「キーリカまでどのくらいかかる!?」

「へ?あ、えー…その………」

「いいから答えなさい!!!」

「このペースで進むと20分程で…」

「ありがと!」

私は走ってユウナ達の所に向かう。


甲板ではもうティーダ、ワッカ兄、キマリ、ルー姉がメインで『シン』とコケラくずの相手をしていた。

「状況は!?」

「取り敢えずティーダとキマリがコケラくず、ルールーとワッカが『シン』を攻撃してます。」

ユウナが落ち着いた声で話す。
でも、焦ってるね。

「ユウナ、お願いがあるの。」

「なんですか?」

「私が声をかけたらヴァルファーレを喚んで。」

「え、でも…私じゃ……」

「『シン』とやらせようなんて考えてないから大丈夫。お願い、ね?」

「はい!!」

そして私はルー姉の所まで行った。

「ルー姉、大丈夫?」

「体力は平気よ、でも…魔力の方がきつめね。」

「了解。……ゴメンね、やるよ。」

『レイン、俺は平気だ。頼む!』

そう言ったらジェクトから返事が来た。
なんか…安心できるな、ジェクトの声を聞くと。

そして

「『サンダガ』!!」

雷属性の最上級魔法を『シン』の背ビレに放った。

そうすると『シン』が大きく動き、背ビレに刺さっていたワイヤーフックが外れる。
そして、『シン』が船だけを置いてキーリカの方へ倍以上の速さで進んで向かい始めたのだ。




ヤバい





このままじゃキーリカが!





「ユウナ!お願い!!」

「へ?あ、はい!!」

私の指示でユウナはヴァルを喚びだす。

そして空から降ってきたヴァルにいきなり乗って私は…

「ヴァルファーレ、MAXスピードでキーリカまで行って。」

「え?レイン!危ないよ!!」

「そうよ!唯でさえ召喚士になりたてのユウナが喚んだ召喚獣よ!危険だわ!!」

ユウナとルー姉が私を止める。

「大丈夫…私は、平気!ヴァルファーレ、お願い!!」

『分かりました。』

そして私はヴァルと一緒にキーリカへ向かった。




「あれ?ティーダは?」

ユウナの一言でキマリ以外は周りを見る。

そう、ティーダが居ないのだ。

「俺、海見てくるわ!!」

「気をつけなさいよ。」

「わーってるってよ。」

ワッカは海に飛び込んだ。
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