独奏の堕天使
□★七歳〜八歳編★アオイウミ
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ベベルから船で出発したブラスカ御一行。
その船旅途中にて。
「ジェクトぉー、お願いだからぁー。」
何かを上目遣いでジェクトに頼みこむレインが居た。
上目遣いはわざとではなく身長的な問題により自動的になっているのだと思いたい。
何故レインがこの様なことをしているのかと言うと、
【下を見よう!】
船に乗る
↓
ジェクトがブリッツボールを出す
↓
レインが『ジェクト様シュート3号教えて!!』←今ここ
と言う訳である。
「俺のシュートは特別だ、ガキにゃ出来ねーよ。まっ、俺様以外に出来る奴なんざ居ねーんだがな!」
ジェクトが自慢しながらレインの願いを否定する。
「う〜っ!!!せめて!せめて見してよぉ!!」
レインは超おねだりモード(上目遣い&涙目&しがみつく)でジェクトにねだる。
それに対してジェクトは
「ったく、見せるだけだからな。」
折れました。
そしてジェクトはレインの目の前でジェクト様シュート3号を放つ。
ジェクトによって飛ばされたボールは物凄い勢いで飛んでいき、前方約50mにある岩に当たってジェクトの元に戻ってきた。
「すっごーい……」
レインはジェクトの強烈なシュートに唖然としている。
格が違う、やっぱり私はまだまだだと思った。
「はっ!これがエースってもんよ。」
「じゃあさ、私が18歳になったら教えてよ!それまで自力でやってみるから!!」
レインは大きな声で宣言する。
「おっ、良いぜ。まあ、俺様が満足出来る位になっていたらの話だけどな!」
ジェクトの答えにレインはぱぁっと表情を明るくする。
「約束だからね!!」
「ああ、約束は守るからな。」
この約束が約10年後どうなるのかは誰も知らない。