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「いやー!席まで隣とか、よろしくな苗字さん!」
「…はあ…よろしくしたくないけど、よろしく」
「なんでやああああああ!!!!!」
「そこ!えー…鳴子と苗字の関西コンビ初日からうるさいぞ!」
結局あの後、一緒に教室を探し回ってなんとな辿り着けた。
が、
しかし
まさかの同じクラスで、
まさかの隣の席。
なんやこれ少女漫画か。
おかしいやろどう考えても…。
考え事をしていると、鳴子が
名前の事をガン見して、にやぁっと嫌な笑みを浮かべた
「うっわきっもなんなんそのニヤけた顔ありえへん」
「きもってなんやねん!ほんま反抗期の娘か!!」
「あんたの娘になった覚えなんかないわアホちゃう」
「はあ!!!?なめとんか!?お!?」
周りから笑い声が聞こえる。
なんか、本物の漫才見てるみたい!なんて声がちらほら
怖いです。千葉の人はこんなカスみたいな言い合いで漫才になるんか
ほんまいい加減こいつ黙ってくれやんかな
「おんなじ関西人同士仲良くしようや!」
「はあ?関西人同士やから何?頭大丈夫か??私別にあんたと仲良くする気ないし!あんたと仲良くするぐらいやったらナイスバデーの友達作るわ」
「やっぱ女は色気やもんな分かるわ!」
「お、おう…なんや話通じそうなとこもあるんか」
「なんやおっさんみたいやな!名前!」
会って間もないやつに、関西人同士だから仲良くしようと言われ、挙句の果てには名前呼び捨てだし
なんだこいつ
しかも微妙に見たことあるんだよな…
何で見たんだっけか…
「おっさんは余計やチビ」
「チビ言うなや!!!!!!」
「はいはい」