僕たちの日々
□欠点…?!
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CM?『さぁ、始まりました。゛パングランプリ゛特番サンピエールVSパンタジア新作パン対決ー!!!
すでに両者の新作パンがこの特設会場に用意されております!
それでは 、この新作パンの明暗を分ける審査員の紹介です。』
ーーーーーーーー飛ばしてーーーーーーーーーーーーーーーーー
MC?『では、さっそくサンピエールの新作パンー、披露!!』
模糊山『ハイ!!』ガバァ
皆『!?』
MC?『審査員にふるまわれます。』
審査員1『これはー、一見すると普通のクイニ・アマンですよね…』
若菜『クイニ・アマン、フランス語で゛バター菓子゛の意味…』
月乃『パン生地にタップリの砂糖とバターを練り込んだブルターニュ地方の伝統的なお菓子。
でも最近ではそう珍しくもないですわ、コレを新作と呼べるのでしょうか…!?』
店長『…』
MC?『試食。』
審査員1『甘!!こ、この生地甘ー!!』
審査員2『!!でも待って!た…確かに口に入れた瞬間は甘すぎな感じだけど…』
審査員3『!!噛めば噛むほど自然な甘さへと変化していく!!なぜだ!?』
模糊山『それは、中身に秘密があるのよ!』
審査員1『こ、この味…この中身はプリン!?』
模糊山『そのとおり!ただし、その中身のカスタードプリンにはいっさい砂糖を使ってないのないの!!!』
審査員1『!!そうか、外も中も甘いと、甘すぎて味を相殺してしまう!』
審査員2『だが、甘みのないプリンが口の中で混ざった瞬間、ほのかな口当たりのよいクリーミーな甘さへと変化していくのね!』
模糊山『これこそがサンピエールが誇る新作パン!
クイニ・プティング・アマン』
審査員1『クイニ・』
審査員2『プティング・』
審査員3『アマン!!』
審査員1『おいしい!!10点だ』
審査員2『私も!!』
MC?『10点、10点、10点、30点ー!!
なんといきなり満点が飛び出してまいりましたー!!』
河内『ゲー!!ま…満点!!』
月乃『私の南東京支店ー( ノД`)…』
和馬 ぼー
模糊山『ボウヤ、私は満点よー!ジャぱんとやらを発表する前からすでに勝ちはなくなっちゃたわねぇー!』
和馬『おっ!そうなのか?』
模糊山『あたりまえでしょ!頭の悪い子!!まぁ、いいわ、さっさとそのジャぱんとやらを発表して、恥をかいてお帰りなさい!!』
若菜『ムカッ💢』
河内『満点やなんて…店長はんと若菜の言うとうり東のジャぱん57号に欠点があるんやったら、ウチらもう終りや…』
店長『…』
若菜『和馬なら大丈夫。信じてる。』