NARUTO疾風伝短編

□黒と白
1ページ/1ページ

「なーに、書いてんのっ!?」
「うわっ!」
サイが川のほとりで水墨画を書いていた
「なんだ アンズか…………驚かさないでよ 」
サイは、小さなため息をついた
「ごめんっ!ねぇ、何描いてるの?」
アンズは、サイの描いている絵を覗く
「あぁ、これね川だよ」
「すごいね、本当に流れてるような感じだ」
アンズはサイの絵を見て感動する
「まだ、未完成だよ?」
「未完成の絵って意外と好きなの」
アンズは、サイの顔を見て微笑んだ
サイの顔が少し赤くなったような気がした。

「サイ………顔赤いよ?大丈夫?」
アンズは心配したようにサイの顔を覗いた
「大丈夫だよ、心配してくれてありがとう」
実は、全然大丈夫じゃない

「完成したら、また見せてあげるよ」
サイが筆に墨を含ませながら言う
「ほんと!?」
「うん」
アンズは、嬉しそうに笑った

「あと、この絵が完成したら アンズの絵も描いてみたい、飛びっきりの笑顔をね 」
サイも笑う
「うん、いいよ」
アンズは、少し頬を染めながら髪を触りながら答えた

そして、 アンズはサイの頬に軽く触れるくらいのキスをした
「じゃあ、つぎ任務あるから!」
アンズは、そう言いサイの前から立ち去っていった

「さっき………… アンズ 」
サイは、そっと自分の手で頬を触った

この日は、ずっと アンズの行動を考えて絵にも手をつけられず一睡もせずに目の下に隈を作りナルトにバカにされ翌朝を迎えたことは アンズは知らないことだった

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ