Heart&Hurt

□第7話 弟たちの安否
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天気は、快晴!
海も穏やか!

とてものどかな日だ!
そそう思いながら甲板で背伸びをしているのは、ダイヤだった。
ベポも仕事が終わり天気がいいので日向ぼっこをしている。
「うにゃぁぁいい天気だなぁ!」
そこに新聞配達のカモメがやってきた。
「おおう、カモメさん!新聞頂戴な」
ダイヤは、お金を渡して新聞を買った。
そこには、この海の他の海賊たちの情報がたくさん載っていた。
もちろん、ダイヤも情報屋として今までやってきていたのでいろんな情報を得ることはできているが、それでもなかなか得られない情報は新聞で情報を得ていた。
「麦わらのルフィ……………白ひげのとこの火拳のエース…………」
ダイヤは、その二つの記事にかじりついた。
「とうとうルフィもこっちに入れたんだ……………エースは、いつの間にか白ひげの二番隊隊長なんてやってるし…………」
ダイヤは、微笑ましそうに記事を読んだ。
「あれ、それ今日の新聞すか?」
後ろからシャチの声が突然聞こえたので 飛び跳ねるかのようにダイヤは驚いた。
「ちょっと、いきなり声かけないでよ!」
「すみませんっ」
シャチは、アハハっと誤魔化した。
「あっ、あれ新しいですね麦わら……海賊団……………?」
シャチも麦わらの記事に目を止めた。
「最近やっとグランドライン入りしたらしいのウフフ」
ダイヤは、記事を見ながら言った。
シャチは ダイヤの目を見た。
「なんか嬉しそうっすね副船長」
シャチは笑いながら言った。
「えっ、なんで!?」
ダイヤは、両頬を手で包んだ。
「だって、もう顔に出てるんですもん、副船長絶対トランプとかやってもすぐ負ける人ですね」
シャチは、 ダイヤを少し茶化しながら言ったがそれが仇になった。
「シャチ……………なんか言った?」
ダイヤの背後には鬼の影が……………
「ごごごめんなさああい!!」
シャチは 、#NAME1##の背後の鬼の影にビビり泣きながら謝り走って船内へと戻って行った。
「まぁ、いいや…………嬉しかったのは本当だしね……………」
ダイヤは、寝転がり新聞を見た。
「これで、兄弟全員が海へ出た………」
「 ダイヤ………お前に兄弟なんていたのか? 」
ダイヤは読んでいた新聞から顔を上げた。
そこにいたのは、ローだった。
「えぇ、いるわ………弟が四人もね………みんなこの海のどこかにいる………」
太陽の光でシルエットにしか見えないローに言った。
「海賊か?」
ダイヤはニコッと笑った
ローをその場に座らせて話の続きをしだした。
「そう、海賊…………一人は、この麦わら海賊団でもう一人が白ひげ海賊団の二番隊隊長なの」
ローの顔が少し強ばったのが ダイヤでも見てわかった。
白ひげ海賊団の二番隊隊長…………か、とローが呟いた。
「うん、でねもう一人いるんだけど死んでることになってるから秘密ね」
ダイヤは、人差し指を口元で押さえた。

「副船長ぉぉぉおおお!!」
船内の方からタイガの叫び声が聞こえる。
ベポもタイガの叫び声で飛び起きた。
「うわぁ………びっくりしたぁ……………あっ、おはよう ダイヤ♪あれぇ、キャプテンもおはよう 」
ベポは、目を擦りながらその場にいるローとダイヤに挨拶をした。
ローはベポのモフモフした頭を撫でた。
「ベポ起きちゃったじゃないのよ、叫びすぎでしょアハハ」
ダイヤは、立ち上がってそれじゃあ行ってくるね、と言ってタイガのいる船内へと歩いて行った。

「むぅ〜……………アザラシィ………」
ベポは、寝ぼけながらまた寝た。
「アザラシか………こんどペンギンかシャチにでも釣ってもらえ」
ローは、二度寝を始めたベポの頭を撫でながら言った。
「それにしても………ダイヤに弟か………しかも海賊……… ククッ」
ローは、 ダイヤが置いていった新聞を見て笑った。

「面白くなりそうじゃねぇか」

ローは、両手で新聞を持ちながら大空を仰ぎ見た。
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