Heart&Hurt

□第5話 仲間と酒と月と海
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ローとダイヤは、大事な話が終わったあと子供の頃の話をしていたらいつの間にか外は日が沈みかけていた。

「うわあぁ……ローどうしよう!きっとみんな待ちくたびれてるよね!?そんでなくても外寒いのにっ!」
ダイヤは、主役が遅れて行くことにすごく申し訳なさそうに、焦っていた。
「大事な話が長引いたとでも言っとけ………」
焦っている ダイヤに対して、ローは冷静だった。
「なんで、そんな冷静なの…………」
ダイヤは、小さく呟いた。

ローとダイヤは、これから宴が行われる甲板に向かっているところだった。
「やっと、戻ってこれたなんだな ダイヤ…… 」
ローは、ポツリと言った
「うん、遅くなってごめん………でも、私はあなたを海賊王にしてみせる……子供の頃からの夢だもん」
ダイヤは、ローの顔を覗き込んでニコッと笑った。
無邪気さは子供の頃と全く変わらない。
「これからは、何があってもここから離れない………私の大切な居場所」
ローは、黙って ダイヤの頭を一撫でした。
「この扉の先には、お前をハートの海賊団の副船長として待っているクルーがいる…………」
ローの言葉に ダイヤは黙って頷いた。
「大丈夫…………やってみせるわ」
ダイヤは、力強い眼差しでローの目を見た。
ローは、ククッと笑いながら甲板へ出る扉の取っ手に手をかけた。
「おかえり ダイヤ………… 」
ダイヤは、ローの思いがけない言葉に驚いたが、 ダイヤはまた微笑んで
「ただいま……ロー」
ダイヤが言い終えるのと同時にローは、扉を開けた。

「あれっ?」
ダイヤは、辺りを見回した。
扉の奥の甲板は既に日が落ちていて暗かった。
そして、何故か静かだった。
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