Heart&Hurt

□第4話 嘘と隠し事
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「船長っ!今夜は絶対に宴っすよね!?」
シャチがローに迫るように聞いてきた。
シャチの後ろには、ほかのクルーたちも目を輝かせていた。

「はぁ、そうだな…………今夜は宴だ!ただし、しっかりと仕事をすればな…」
ローは、不敵な笑みを浮かばせながら言った
ほかのクルーたちは、宴だぁぁぁああ!!、酒だ酒だっ!!と叫びながら既に盛り上がっていた。
「気の早い奴らだ………」
溜め息をつきながらローは言った
「いいじゃない、楽しそうで」
ローの隣にいた ダイヤ笑いながら言った

「ダイヤ、宴の前に聞きたいことがある、船長室に来てくれ」
ローは、船内へと足を進めた。
ダイヤは、黙ってローの後について行く。

甲板は、そんな二人なんか眼中に無く、宴の事で頭がいっぱいだった。

「あれ、船長」もう戻るんですか?
あの騒ぎの中二人に気付いたのはペンギンだった。
「あぁ、ちょっとこいつについて少しな」
後ろにいたダイヤをチラっと見た
「海軍との関わりとかでしょ?」
ダイヤは、何かを察したかのようにローに聞いた。
「まぁ、そんなとこだな………ペンギン、浮かれてるあいつらをどうにかまとめて仕事をさせとけ」
ローは、未だ甲板で騒いでいるシャチを含めたクルーたちを見た
「俺にあの興奮状態のあいつらをまとめろと………?」
ペンギンは微かに汗をかいているのが分かった、しかも、冷や汗
「頼んだぞ、ペンギン」
ローは、たったそれだけをペンギンに言い残し船内へと入った
「ペンギン………ファイト」
ダイヤもペンギンに一言残してローの後を追った。

「人使いが荒すぎる…………」
ペンギンは、溜め息をついた
「おい、お前ら仕事しねぇと宴無しにされるぞ!酒飲めなくなるぞ!」
ペンギンの最後の言葉でクルーは固まった
「それに、この宴は副船長の為の宴だろ?」
ペンギンのその言葉に一番反応したのはシャチだった
「そうだ…………よっしゃ!持ち場に戻って仕事再開だぁぁぁああ!!」
シャチの勢いのある支持にみんなも動き始めた

「流石、シャチ」
ペンギンは、感心したように言った
「それは、こっちのセリフ、危うく本来の目的を忘れるとこだったよ」
シャチは、キャスケットを取り頭をがしがしとかき回した。
「さぁて、俺たちも戻ろう」
ペンギンはそう言って船内に戻った
シャチもペンギンのあとを追っていった

そのころ、船長室では――――
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