Heart&Hurt

□第3話 天使乗船
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ローたちはダイヤを連れてハートの海賊団の船に辿り着いた。

「懐かしい…………」
ダイヤ は、静かに呟いた。
船の周りにはたくさんのクルーが買い物やら何やらで帰って来いていた。
「あぁ、おかえりなさい船長」
一人のクルーが挨拶をしてきた。
「あぁ、ただいま」
ローもそれに応える
「あれ、後ろの女は?」
「船長が落とした女っすか?」
船に戻っていたクルーたちがローを茶化す、今まで共に航海していたため気兼ねなく軽く茶化していた。
そんな中シャチとペンギンは、恐る恐る後ろを振り返った。
今にも殺気で人を殺しそうな気配を背後から感じる…………
ローは、溜息をついた
「はぁ、まぁいい、クルーを全員ここに集めろ、あいつについて説明する」

ローの指示によってクルーが集まった
みな、白いつなぎを着ている。
「まずは、お前らが気になっているあいつのことだが、このハートの海賊団の精神科医兼副船長だ」
ローの短い説明に当然納得いかないクルーは ダイヤを見る。
「俺がこいつに別件で任務を与えてたんだ、他の海賊団の行動及び希少種の薬草集めをな」
ローは、 ダイヤをチラッと見た
「 ダイヤです。初めに言っておく、私は海軍と関わりがあります 」
クルーは、 ダイヤを睨む
それは、当たり前のことだ
海賊でありながら海軍との関わりかあるだなんて、信じろと言って簡単に信じられる事ではない
「でも、私は元々ここのハートの海賊団のクルーで副船長をローから命じられた」
クルーたちはまだ信じていないように ダイヤを睨む
「まぁ、海軍と関わりがあるって言ったけどガキの頃東の海から北の海に行くためのタクシーみたいなもんだけどね…………あっ、私が副船長だっていう証拠見たい?」
ダイヤは、上に羽織っていたパーカーを脱いだ
胸元からはタトゥーがちらりと見える、そして、後ろを振り向けば白い肌に大きなハートの海賊団のジョリー・ロジャーのタトゥーが描かれていた。
「お前、よくこれを隠して生きてこれたな」
ローは、笑いながら ダイヤに言った。
「隠すの大変だったの、能力が能力だもん」
ダイヤは、口をふくらませローに対抗した
「あっ、そっか ダイヤは、あっ副船長は天使になれる悪魔の実を食べたんっすよね!?」
シャチが言う
「んあ、うん。北の海に行く途中の海軍の船の倉庫にあって食べちゃった、アハハ」
ダイヤは、頭を掻きながら笑った
「そうそう、まだ、納得いかないクルーがいるのだったら……………私に勝ったら副船長を降りるわ、もちろん船も降りる」
ダイヤは、クルーを冷たい目で見下すように見た。
納得いかないクルーは、証拠を見せてもいた。
「結構いるねぇ」
サンゴは、クルーたちを見て言った。
未だにバラされたまんまだった。

「船長…………どうします?」
ペンギンがローに問う
「構わない…ただし、殺さない程度にしろよ ダイヤ 」
ローは、ダイヤに忠告したのだ
「俺たちの方が船長と居た時間は長いのに!」
「なんでっ!そんなに信頼されてるんだよ!」
一気に ダイヤ襲いかかる。
ダイヤは、背中から大きな白い羽根を出した、頭には金の輪。
「へぇ、随分と信頼される船長になったね!ロー!…………」
ダイヤは、宙を舞う。
クルーたちの攻撃は、 ダイヤには届かなくなった。
「ちなみにさっきの答えね!私は、ローを海賊王にする!」
ダイヤがそう叫ぶと周りには白い羽根がたくさん舞った
「ウィングストーム(羽根の嵐」
白い羽根の風がクルーを包む
「信頼と信用は、人の心をより強くするわ、もちろん疑うことも大切だけどね」
ダイヤは、足を地に着けた
空からは、クルーたちが落ちてきた
「でも、ローや私、シャチとペンギン、ベポは、共にこの海賊団を作った初期の仲間だ!いろんな人からの反感を受けたっ!私は、最初共に北の海を旅立つ事は出来なかったけど…………その時の絆っていうのかな?そういうのがあるんじゃないのかな?」
ダイヤは微笑みながら言った、
「つっ強い……………」
クルーたちは、悶えながらダイヤの強さを認めた
「後で傷の手当てしてあげる!大丈夫、加減はしてあるから」
ダイヤは、ローの元に歩きながら言った
「俺たちは、ガキの頃から同じ街で医学に学びながら共に生きてきた」
ペンギンは、子供の頃を思い出したしながら言った
「その中で俺たちをまとめてくれてたのが船長と副船長である ダイヤだ 」
シャチもペンギンの後に続く
「あれ、海賊になる計画を立ててたのもキャプテンと ダイヤだよね! 二人がいなかったら多分僕たちもここにはいないよね!」
ベポも続いて言った

「あの、疑ったりしてすみませんでした!」
反抗していたクルーたちが ダイヤに頭を下げて謝ってきた
「別にいいよ!頭まで下げなくても、疑って当たり前じゃないのアハハ」
ダイヤは、笑いながら船に飛び乗った。
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