怪盗ジョーカー

□それは必然に
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今日天気が良いので、Σドライブを掃除して(水に濡れてしまって)、飛行船のベランダに干していた。
そんな事をしなければ、あんな事にはならなかった筈………。

「良い天気〜」
空は、本当に綺麗で、透き通っていて……。
「随分呑気だな」
「えっ…………、シャドウ?!」
俺が飛行船のベランダで、空を眺めている時だった。何故かそこにはシャドウが居て。
「Σドライブ、貰うぜ?」
「ふざけんな!」
俺がΣドライブを誤って、思いっ切り打ってしまった。
「あっ………」
まさか?!と頭の中で、嫌な予感が過ぎった。あの時のようになるんじゃないのかって。
「……………おい、光ってねーか?」
「逃げるぞ!」
だが、時既に遅し。俺とシャドウは、そのままその光の中へと連れ込まれた。



「イテテ………!」
「………いてっ!」
光から解放されたみたいで。目を開けたら、見知らぬ森の中にいた。
「此処は…………?」
俺が、キョロキョロと見ている時だった。
「………ジョーカー、さん?」
向こう側から、声が聞こえた。まさかと思った。だって目の前には………。
「ハチ………?」
「………やっぱり、ジョーカーさん」
ハチはハチだけど、ハチではなかった。身長は、俺よりでかくて。
「…て、事は、此処は」

  未来 ?




未来のハチに保護されて。俺とシャドウはΣドライブを持って、ハチの家へと案内されていた。
俺とシャドウは、ソファーに座らせられた。
「………なあハチ。此処、俺達からしたら未来じゃん?未来の俺って、今何してる?」
「……言い辛いんたけど、ジョーカーさんは、シャドウと一緒に暮らして、二人で怪盗やってるぜ」
あ、パートナーが入れ替わったのか。
「な〜んだ、怪盗はやってんのか」
「………何でハチは、ジョーカーのパートナーを止めたんだ?」
確かに。シャドウの意見には頷ける。
「簡単な理由さ。俺が忍びに戻りたかったからな」
ま、ハチらしいよな。てか、まあ、口調も変わるんだな……。
「………で、ジョーカーさん。これからどうするんだ?」
「ん?………取り敢えず帰りたいし。まあ、またΣドライブに攻撃を加えれば、帰れるだろ」
俺がそう言ったので、ハチは早速と言いっと言う程に、Σドライブに攻撃をしようとした。だが、それをシャドウが止めた。
「待て」
「「シャドウ?」」
「未来を散歩してえんだ。行くぞジョーカー」
え、え?
俺はシャドウに抱えられ、ハチの家を飛び出した。


未来って言っても、十数年後見たいだし。対して変わっていない。

適当にフラついて、俺とシャドウはハチの家に帰った。


「じゃ、やるぜ?」
ハチにΣドライブに衝撃を与えてもらって、俺達は、また光に包まれた。



「いでっ!」
「あ、お帰りなさいジョーカーさんにシャドウ」
………帰って来られた?
つーかハチ、タイムスリップに随分慣れたよな。

そしてハチは、Σドライブを俺から取り上げて、部屋に監禁された。暫く外出禁止だと。とほほ……………。シャドウはいつの間にか帰っていた。
ったく、未来のハチの方が、良いんじゃないか?なんちって。








END


(あとがき)
七氏様、リクエストが遅くなってしまい、大変申し訳ございませんでした……!
諸事情が御座いましたので……。

ここまで読んで下さって、ありがとうございました!

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