怪盗ジョーカー

□心のメロディー
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あぁ、星々は可憐に輝いていて。まるで、ジョーカーのように綺麗だ。彼のあの青く輝く瞳は、まるでシリウスのようだ。

そして今僕はジョーカーと一緒に、ヴェネツィアの町を歩いていた。
今回は、ただの買い物らしい。ジョーカーの乗っている飛行船の食料が底をついたらしい。で、近くの国がイタリアのヴェネツィアだったから、寄ってくれた。
ジョーカーのイメージガムを使って、僕とジョーカーは、地元民を偽った。
「えっと、これを買ったから、次は…………」
ハチから渡された紙を見ながら、買い物をしている。あ、今僕たちが居るのは、大きなスーパーさ。
「………何だか僕たち、夫婦みたいだね」
「……………一遍死んでこい!」
ジョーカーに思いっ切り頭を殴られた。
「痛い!……警察にも打たれたことないのにっ!」
「他人様の台詞を真似するな!」
そう言いながら、もう一発。

ふと思う。今が平和だと。

「なあナイトメア」
「ん?どうした?僕と一緒に暮らすかい?」
「馬鹿言うなっ!そうじゃなくて、………薔薇」
「薔薇?」
ジョーカーが見つめていた場所には、沢山の薔薇が売られていた。
「………いや、お前に似合いそうだな〜って思ってさ」
「ジョーカー…………」
僕はその薔薇を一本手に取り、ジョーカーに向かって差し出した。
「……………僕は、絶対君の方が似合うと思うよ。……ジョーカー、君は、薔薇のように、気高く美しい」
「っ……!ばっ、馬鹿っ!何恥ずかしい台詞を言ってんだよ……!」
またジョーカーに打たれる。
「ほら、もう行くぞ!」
あのツンデレ具合が、良いね。見ていて、落ち着く。
「?ナイトメア?」
そんなジョーカーだから、僕は守りたいと思う。心の何処かで、何かのメロディーが鳴っているような気がした。
「今行くよ」
明日、ジョーカーに薔薇を送ろうか。絶対に、似合う。


キザだろうと何を言われようと、僕はジョーカーにアタックし続けるさ。








END

(あとがき)
R様、素敵なリクエスト、ありがとうございます!
ギャグ的?な感じとは、このような感じで、大丈夫でしょうか?あまり書いた事がないので、難しかったです!ですが、精一杯気持ちを込めて書かさせていただきました!何だか書いていて、管理人自身もキザっぽい気持ちになっていました(笑´∀`)

ここまで読んで下さって、ありがとうございました!

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