怪盗ジョーカー

□故郷での思い出作り
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ハチが突然、里に帰りたいっと言い出した。別に断る理由も無いので。連れて行ってやるか。


で、忍者の里。まさかまだトラップとかあんのかな〜………。
「ジョーカーさん、へましないで下さいっすよ?」
「うるせー」
この俺が、二度も同じ手に引っ掛かるか!って、前回罠にはまったのって、ハチじゃ無かったかな?


適当に進んでいくと、うん。罠にはまった俺。床が突然開いて、俺は落ちた。
「ジョーカーさんっ!」
「ハチーーー!」
こんな時に限って、イメージガムが出ない。てか、取れなかった。


俺が落ちた場所は、牢獄だった。良く出来てるよな、相変わらず。




※ハチ目線になります。


あわわ!ジョーカーさんがっ!オイラがおどおどしていると、声が聞こえた。
「誰かかかっ………!?ハチじゃないか!」
「百鬼丸さん!」
「何だ、引っかかったのは、ジョーカーか。なら良いか」
ズコッ!扱けてしまった。
「それにしても、久々だな〜。折角だ、ゆっくりしていけ!」
「あ、けどジョーカーさんが………」
「大丈夫。無事だよ。彼は、牢獄に居るだけさ」
「はぁ〜………」
「さあ、行こう」
まあ、ジョーカーさんなら、大丈夫っすね。



久々に、百鬼丸さんだけじゃなく、みんなとも話をしていた。
ジョーカーさん、そろそろ脱出したっすかね〜………。



※ジョーカー目線に戻ります。

何か、此処の牢獄は、簡単に出られた。改良した方が良いだろう。さて、と。ハチの所にいかねえとな。


俺は、数々の仕掛けを潜り抜け、話し声がする部屋の前へと着いた。
「なあハチ。戻って来いよ」
「百鬼丸さん……………」
「絶対お前は、怪盗より忍びの方が似合ってる。俺達は、ずっと待ってるんだぜ?」
「オイラは………」
ハチ、本当に、帰りたかったから、帰っても良いんだぜ?………怪盗って、難しいからよ。
「勿論、ここだって大好きっす。みんなの事も、大好きっすよ」
「なら………!」
「けど、すみません。オイラ、やっぱり、ジョーカーさんと、もっと色々世界を見て回りたいんす。そして、忍びの力を使って、ジョーカーさんを補佐したいんす!」
ハチ……。
「……………やれやれ。お前は、すっかり怪盗の心になっちまったな」
「すいませんっす」
「思ってないだろ!」
「いたっ!何でぶつっすか〜!」
………今、俺が出る幕はなさそうだな。たまにはハチだって、旧友と仲良くしたいよな。此処は外で待ってようか。




それからほんの暫らくして、ハチは百鬼丸と一緒に出入口の所に来た。
「ジョーカーさん!」
「あれ、もう抜け出したのか?」
「だってあそこの仕掛け。すっげー楽だったぜ?改良したらどうだ?」
「そうだな。後でするか」
「………それじゃ百鬼丸さん。また会いましょうっす!」
「……そうだな。おいジョーカー。ハチを泣かせたら、俺が許さないぜ?」
「へいへいーい」
ったく。



飛行船に戻って。
「ジョーカーさん、これからも宜しくお願いするっす!」
ハチが笑顔で手を差し伸べて来た。
「………こちらこそ」
そこで俺達は、握手を交わした。そう、初心に返ったように。
「さて、これからまた盗みに行くぞ!」
「え!もうすか!?」
「ったりめーだろ!もう予告上は出してある!行くぜ!」
「あ、待って下さいよ〜〜」


―月明かりの夜、一人の怪盗と一人の忍びが、街を駆け巡る。永遠の絆を、心(そこ)に宿して―








END


(あとがき)
七氏様!またまたリクエストありがとうございます!リクエストするのに、日にちを気にされなくても大丈夫ですよ!
全年齢閲覧可能の小説にしました。と言うより、友情ものですけど。甘々とかは、シャドウ×ジョーカー、とかではないと、出来ないんです、すみません。


ここまで読んで下さって、ありがとうございました。

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